テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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とうとうやります。ちょっとBLな鳴花創作。
とりあえず、一発目は文化祭ネタです。
キスまで。(爆)
男同士でキスオッケーの人のみ、続きをどうぞ。
とりあえず、一発目は文化祭ネタです。
キスまで。(爆)
男同士でキスオッケーの人のみ、続きをどうぞ。
文化祭の華と言えば、ミスコンテスト、だと、陽介は信じていた。
ノリの良い、バカになれるイベントが好きだ。
なので、しっかりと場を盛り上げるために、一緒にテレビに入る仲間の女子を推薦した。
だが、お返し、仕返し、しっかりと。
自分もミスコン?にエントリーされてしまった。
しかも、悠と完二、クマまで。
結局全員がコンテストに参加することになってしまった。
自分はまだいいが、悠まで巻き込んでしまって、申し訳ない気持ちだ。
だが、当日、悠はまるで乗り気のように、女子たちが用意した制服を着て、
化粧を施されて、まんざらでもないようだった。
陽介は、内心ほっとした。
大切な相棒である悠には不快な思いをさせたくないと思っていたからだ。
だが。
二人きりになったときに、悠は言ったのだ。
「陽介、ミスコンが終わったら、時間をくれないか?」
だが、陽介は悠の様子から言って、そんなにヤバイことではない、と油断しきっていた。
それは大きな間違いだった。
陽介は悠に連れられて、屋上に来た。
薄曇りの空の下、いつも天気予報をしている女子さえもいなくて、
二人きりで、屋上。
真顔で向き合った陽介に、悠は言った。
「キス、したい」
「は?」
陽介は目が点になった。
「どう考えても、おかしいだろ、それ。俺たち男だぞ?」
明らかに顔を赤くして、陽介は叫んだ。
だが、悠は目をそらさない。どこまで真剣なのか、表情から読み取ろうとすると、
この台詞が悠の本気から生まれたことも感じとれる。
「おまえが、かわいいから」
悠の口から生まれた次の台詞は、陽介をますます慌てさせた。
「なっなななっ!?」
陽介は慌てつつ、台詞を繰り出した。
「だいたい、おまえのほうがずるいだろ?どう考えても。おまえの周りにはおまえに惚れてるヤツがいっぱいいるつうのに、なんで?」
悠は笑わなかった。
「誰が、どう思おうと、かまわない。俺は陽介がかわいいと思う」
「悠?」
「おまえは?」
悠は真剣な表情を陽介に近づける。
「ちょ、ちょっと、待ってくれ!」
思わず、陽介は悠の胸を押し返した。
悠の表情が変わる。
陽介は、動けなくなってしまった。
悠の顔が、真剣を通り越して、怒りを浮かべている。
「おまえ、俺のこと、見てるだろ」
陽介ははっとした。
「相棒だから、って言うか?」
悠の言葉は陽介を動揺させた。
最近、テレビの中でも外でも、視界に悠がいないと落ち着かない。
陽介にとっての悠は、本気で追いかけたい、カッコイイと思う相手だった。
見つめている自覚はあった。
だが、それは、恋愛感覚だろうか?
「解らない…悠」
悠の表情に、かすかに黒いものが混じった。
「じゃ、迷惑料」
「え?」
悠の次の台詞に、陽介は固まった。
「俺を、ミスコンに巻き込んだ、迷惑料」
「……。」
陽介は、悠の気持ちを測りかねていた。
そこで、こんな台詞が出てしまう。
「そこまでして、俺とキスしたいのか?」
今度は悠が黙った。
だって、そうだろう?世間じゃほぼ変態確定だ。
ただ、気持ち悪がられるのが落ちだ。
悠はしばらく陽介の顔を見つめたまま、黙っていたが、
やがて、うつむいて口を開いた。
「悪い。嫌がるヤツに弱み握って迫るなんて、卑怯だったな。忘れてくれ」
そう言うと、振り返って、戸口に向かって歩き出す。
陽介は、心臓を急にわしづかみにされたような痛みを感じた。
なぜか解らないが、今呼び止めないと、永遠に失ってしまうかもしれない、と思った。
「悠!」
それはもう後戻りできない、と、腹をくくるためのものだったかもしれない。
あまりの必死さに満ちた呼び声に思わず立ち止まり、振り向いた悠に、陽介は走りより抱きついた。
「ごめん、悠…」
悠の目はもう怒りの色を浮かべていなかった。
ただ、まっすぐに、陽介を見つめていた。
こいつの目、こんなにきれいだったか?
吸い込まれそうだ。
陽介は、思わず、目を閉じてしまった。
目を閉じたのに悠のまっすぐな視線から逃れられない。
陽介のあごを、悠の手がとらえ、上を向かせた。
それと同時に、暖かくて柔らかいものが、陽介の唇に触れてきた。
まるでマシュマロみたいにふわりと。
ほんの少しだけ、ルージュの香りがした。
「ありがとう、陽介」
耳元で、悠がささやいたような気がしたが、
陽介は気を失った。体が崩れ落ちそうになるのを、悠はしっかりと抱き留めた。
「困るよ、陽介。その先もしたくなるだろ?」
悠は困ったような顔をして、陽介の体を抱きしめたまま、屋上の床に座って、雲を見つめた。
本当は、ずっと見ていたのは俺のほう。
でなきゃ、おまえが見ていたのに気づくわけがないだろう?
悠は、愛しげに、陽介の頭をなでながら、陽介が気がつくのを待った。
雲がゆっくりと流れ、あんなに騒がしかった文化祭の最中とは思えないほどに長閑な時間が過ぎていった。
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とりあえず、書き殴りました。
気持ちと言うよりは、悠が一途なんですよ。
陽介はほら、女の子と本当は普通につきあいたい人。
悠はあれだけ女の子にモテているのに、本当陽介しか見ていない。
・・・・・・というようなシチュエーションが好きです。はい。
もしよろしければ、コメいただけるとうれしいです。
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