テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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寒いんですよ、今。私の住むところは、本日雪がガンガン降りまして。
で、それを踏まえての、二人のイチャイチャっぷりを発揮してみるとどうなるか。
実験ssです。一応、つきあってる前提です。
で、それを踏まえての、二人のイチャイチャっぷりを発揮してみるとどうなるか。
実験ssです。一応、つきあってる前提です。
3月にしては、肌寒い曇りの朝。
悠の携帯に着信。
「陽介?」
電話口の向こうは、相棒で。
「悠?・・・なんだ、寝起きか?」
悠の『陽介?』と言う声だけで、寝起きを言い当てる陽介に、悠は苦笑しながら、
「ああ、悪い」
と返した。決して不機嫌ではない。陽介からの電話ならなおさらだ。
陽介は知ってか知らずか、
「寝坊する休日も、たまには良いよな。ところで今からそっちに行ってもいいか?」
と尋ねてくる。
「もちろん」
陽介が家に来るというだけで、悠の気持ちは軽くなる。ポップコーンがはじけるときのような弾む感じが心の中で起きる。
それでなくても、あと少しで自分がここからいなくなることを思うと、心はすぐに沈む。
永遠に会えなくなるわけじゃないのに、それでも、別れは来る。
毎日いっしょに過ごせなくなる。
その気持ちは、年明けくらいから、少しずつ雪だるまのようにふくらんできて、ずっしりと重さを増していた。
それをやり過ごすのには、陽介と楽しく過ごすのが、一番だ。
悠は起き出すと、さっと服を着替え、階下に降りていった。
もう11時近かった。確かにこれは寝坊に近い。
当然堂島さんは出勤、食卓の上には菜々子の小さな字で
「おともだちのいえにいってきます。パンたべてね。ななこ」
という書き置きと、買い置きらしい食パンがあった。
悠はそれを自分で切って、冷蔵庫から牛乳とマーガリンを取り出して、簡単な朝食のような昼食をとった。
もしかすると、こうして落ち着いて休みがとれるのは今日が最後かもしれない。
そう思うと、また少し、心の中の雪だるまが重くなる。
「こんにちはー!」
陽介がドアチャイムを押す間も惜しむように玄関に入ってきた。
「どうぞ」
悠はほほえんで、陽介を中に招き入れる。
「そういや、今日、訪ねる理由、言ってなかったよな?」
陽介はやけにウキウキしている。
「どうかしたのか?陽介」
「それはだな、これを見てから言ってくれ」
陽介はオレンジ色のバッグの中から大学ノートくらいの大きさの冊子を取り出した。
「?」
「おまえにだ。悠」
それは、2年2組のメンバーからの寄せ書きと顔写真だった。
悠はうれしさと驚きとが入り交じった表情でノートをめくりだした。隣で陽介は得意そうにこう言った。
「言い出しっぺが俺だから、おまえにいつばれるかヒヤヒヤしたんだけど、その顔は知らなかったな?大成功!」
陽介は拳をつきだして子供のように喜んだ。
悠はそっとノートを閉じて
「陽介、ありがとう」
と言葉を紡ぐ。
「悠?」
陽介の得意そうな笑顔が曇った。
「どうかしたのか?」
悠は笑おうとしたが、顔がなかなか笑顔になってくれない。
「・・・」
「悠?」
陽介の顔が近づく。悠は眉根を寄せて、陽介の唇をすばやく奪った。
「ゆ、ゆ悠?」
陽介はとたんに狼狽える。
悠は陽介を抱きしめた。
肩口に顔を埋めて、やっと声を出した。
「おまえからの好意もクラスの仲間の言葉もとても嬉しいんだけど、・・・こんなに、転校がイヤだと思ったこと、ない」
「悠・・・」
「・・・陽介と離れるの、イヤだ」
絞り出すような悠の声に呼応するかのように、
陽介は悠の体を抱きしめ返した。
「俺もだぜ、悠。こんなに相棒だと思える相手と、もうすぐ毎日いっしょにいられなくなるのは辛い」
その言葉を聞きたかったのだ、と悠は思った。
同じ気持ちを確かめたくて、言葉を重ねて、体を触れあわせて、それでも足りなくて。
「陽介、おまえ、大学、東京に出てくるか?」
思わず、口に出していた。
「そのつもりだけど?」
陽介は当たり前だ、と言うように応えた。悠は、次の言葉を言うのに深呼吸した。
抱きしめ合ったままだから、お互いの体が少し動いた。
「じゃ、いっしょに部屋借りないか?」
悠の言葉に陽介は抱きしめていた腕を緩め、悠の顔を見上げた。
憎たらしいほど整った顔は、まだ眉根を寄せていて、まるで懇願するかのように陽介の顔を真剣に見つめていた。
「お互い現役で合格するような大学のレベル違うだろ」
陽介は正直に言った。悠は学年でも一番、自分は最後の期末でやっと学年の半分くらいだ。しかも悠に教えてもらって、だ。
「それでも良い。おまえの大学から近いところで良い。いっしょに暮らしたい」
「ちょ、悠、それって同棲?」
思わず陽介は口走る。悠は笑った。
「同居」
陽介はため息をついた。
「ま、それも良いか。俺もおまえと離れたくないって思ってるから」
その言葉に悠の笑顔は本当に輝くような笑顔に変わった。
「でも、良いのか?大学が違ったら、いっしょに生活ったって、時間がすれ違ったり、会えなかったりもするぞ?」
陽介の言葉に悠はにっこりと言い放った。
「大丈夫、もし大学違っても、夜が一緒なら我慢できるから」
そう言うと、陽介の体をまた強く抱きしめた。
陽介のほうが苦笑した。
どうして、こんな独占欲の強い、しかも男に、自分は惚れているんだろう?
それも黙って抱かれているんだろう?
「ま、いいか」
陽介は腹をくくって、悠の顔に自分の顔を近づけて、耳元でささやいた。
「じゃ、一年だけ我慢、だな」
「大丈夫、休みのたびに、こっちに来るから。夏休みも冬休みもびっしり」
「悠?」
「だから、ずっといっしょにいような」
もちろん、陽介のほうもそう考えてはいたが、悠の口から直接聞くと嬉しい。
「ああ、ちくしょう!おまえ、俺様すぎんだよ」
陽介は悠のほおにキスをした。
それが合図になって、悠と陽介は悠の部屋になだれ込むように上がっていった。
今は一刻も惜しい。
二人は日が落ちるまでずっと一緒に過ごした。
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まあ、こんな感じでしょうかね?全年齢対象なssなら。
キスくらいなら、良いですよね。
Hなことはそのうちに。私がそれを書き出すと、ここの使用規則に反してしまいます。(爆)
ああ、スパコミで本出そうかな?
出して欲しい奇特な人は拍手!(爆)
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