テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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ニコ動で23話を見たときに思いついた、
あのシーンの後です。
鳴花ですが、陽介のほうから、です。(爆)
え?
アニメからの台詞が少し使用されています。
そして、ネタバレ多用されていますので、23話を見ていない人はご注意を!
大丈夫な方は「つづきはこちら」からどうぞ。
あのシーンの後です。
鳴花ですが、陽介のほうから、です。(爆)
え?
アニメからの台詞が少し使用されています。
そして、ネタバレ多用されていますので、23話を見ていない人はご注意を!
大丈夫な方は「つづきはこちら」からどうぞ。
クマがいなくなっていたことに気がついた俺たちは、いったん病院の外に出た。
携帯を鳴らしてみるが、応答がない。
確かに、一緒にICUのまえにいたはずなのに。もしかすると、テレビの中か?
俺はクマも心配だったが、悠のことも心配だった。
他人の俺たちでも心配なのに、「お兄ちゃん」として、家族が亡くなったことにどれだけ心を痛めていることか。
だが、悠は言った。
「みんな、今日はもう休もう。俺は大丈夫だから。ありがとう」
そのとき、俺の目が悠と合った。だが、少しだけ、違和感を感じた。
逸らされた。いつも、俺のことを見透かすように見てくる悠の目が、確かに逸らされた。
そのとき、俺は思った。
ああ、こいつは、一人で泣きたいんだ。
だが、こんなに人がいたんじゃ、無理だよな。おまえ、リーダーだし。
俺は次の悠の言葉を待った。
「陽介、クマのこと、知らせてくれ」
今度こそ悠の目はまっすぐに俺を見た。
「解った。じゃ、行くか」
俺はみんなを促した。
確かに、もう2時近い。明日(つうか今日)があるんだから、少しクールダウンが必要だろう。
みんな、悠のことが心配なのは解る。
だから、俺が解散させる。おまえと引き離すから。
俺がこの場を去れば、他のメンバーも去るはず。
思った通りに、里中も天城を促して、この場を去った。
完二やりせ、直斗も悠に頭を下げて歩き出す。
俺は早足で、その一団から離れるように歩いた。
その足が止まる。他のメンバーが視界から消えたことを確認して、
こっそり戻った。足音がすでにシャーベット状の雪の上でシャクシャクとたつ。
だが今は、俺は、悠のそばにいたい。
思った通りだった。
悠は、まだ病院の入り口に突っ立っていた。
俺は、かける言葉を持たなかった。
黙って、悠の顔を見つめた。いつもと逆だ。
ちょっとにらんだような目つきになっているのが自分でも解る。
恨みがましい気持ちでいるからだ。俺を一番頼りにしてほしい、と。
悠は驚いた顔を見せ、その後、上を見た。
雪が舞い降りてくる空を仰いだ。
その目尻から、涙があふれてくるのが見えた。
何もかも、解った気がした。
悠は、声を絞り出すかのように、苦しげに話した。
「あのとき」
生田目をテレビに落とすと言う選択肢を、悠は選ばなかった。
俺は怒りが収まらなかったが、悠に落ち着け、と言われたんだった。
俺の気持ちは収まっていなかったが、違う。
こいつのほうが、よっぽど辛い選択だったに違いなかった。
解っていないわけじゃなかった。だが、俺は最後まで考えるという悠の選択を結局受け入れたんだ。
俺はゆっくり悠の隣に歩いて近づいた。
「あのとき、思いとどまったのは、本当に正しかったのか?」
それは、俺にも解らない。
だが、何かが引っかかる、という悠の言葉を、俺は受け入れた。
だから、本当は今も迷っている悠の気持ちも、俺は受け入れる。
いつも、俺の方が悠に甘えているから。
そう思ったとき。
悠は俺の肩に手を触れ、額をつけた。
肩が揺れている。しゃくり上げる声が、身を切られるように辛く響く。
「俺は・・・俺は・・・っ!」
こんなとき、何を言ってやればいいんだろう。
やっぱり、そばにいたい、という気持ちしか沸かなくて、困った。
「くそ・・・くそっ!!」
河原で悠がそうしてくれたように、悠の体を、抱きしめた。
悠の涙と降り積もる雪が、俺の肩をぬらした。
やっと、俺の喉が仕事をした。
「悠、おまえの家に、いっしょに帰ろうぜ」
「陽介?」
「クマは心配だけど、おまえのほうがずっと心配なんだよ。悪いか?」
悠は驚いた顔をしたけど、涙でぐちゃぐちゃの顔でほほえんだ。
「ダメだ、陽介。俺、今、おまえといると、すがってしまうかもしれない」
俺は、また、さっきまでくすぶっていた感情の炎を悠に見せた。
「ふざけんなよ、悠!俺が、今のおまえを一人にすると思うのか?」
それは心の底から出た声。
俺の紛れもない気持ちだ。
悠はまた驚いた顔をした。
俺は言葉を荒らげたことを少し恥じて、ささやくように、言った。
「いいだろ、そのくらい。相棒なんだから」
「陽介・・・」
「つうか、こんな時くらい、俺を頼りにしてくれないか?」
俺は腹をくくっている。覚悟もできている。そういう気持ちを込めた。
「ほら、行くぞ」
悠の体を押すと、あっけなく体は離れ、悠は、今度こそ、本当にほほえんだ。
「ありがとう、陽介」
そう言うと、悠は、俺のあごに触れた。
「すっかり冷たくなってる・・・悪い」
俺は悠のほほに触れた。
「そういうおまえだって、相当冷えてるぜ」
悠の顔が近づいて、俺は悠からの口づけを受けた。
冷たい感触の唇が、だんだん温かくなってきて、悠の舌が俺の口の中を這い回るころには、すっかり体も熱くなってきた。雪が舞っているというのに、このまま悠の全てを欲しくなる。
きっと、悠のほうもそうなってる、と思った。
不謹慎だ。
だが、刹那に苦しさを紛らわすのには、きっと役に立つ。
俺は、唇をむしり取るようにはがして、言った。
「悠・・・行こうぜ、おまえの家に」
「ああ」
悠は甘い声で、俺の背筋をぞくぞくと刺激する。
俺たちは歩き出した。
雪はまだ降り続いていたが、もう関係なかった。
滑って転ばないように、ゆっくりと、互いの体にしがみつくように、
悠の家に向かった。
*+*+*+*+*+*
と言うわけで、キスまででしたー。
いや、エロパート書いてもいいんですけども、
ちょっとまだ自制心が。(笑)
でも、何か、もともと相棒だって言っていて、こんなときくらい、そばにいさせてくれ、って陽介なら思うと思ったんで、
こんなストーリーを考えてみました。
ゲームではここらへんは萌えていなかったので、アニメのできがやっぱり良いということでしょう。
アニメで腐った私ですから、これで良いのだ、と無理矢理に結論つけることにしました。
拍手などいただけたら嬉しいですう。
そして、少し直しました。
もっと感情の機微を表現できたら、と、自分の文才にがっかり。
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