テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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というわけで、改めまして、陽介、お誕生日、おめでとうございます。
オレンジの果肉がしっかりゼリーの中に閉じ込められたゼリーを、
くまのがっこうのお皿に出しまして、写メしました。
結構皿の上をつるつると滑るものですから、
写真がいまいちブレておりますが、お許しください。
そして、そんなオレンジゼリーを使って記念創作。
BLどんとこい!な方だけ、つづきはこちら、から。
「今日、昼、いっしょに食おう」
と、誘ってみた。すると、陽介は、嬉しそうにする。
「マジで?おまえの弁当、いつも旨いし、嬉しいぜ」
無邪気に喜ぶ陽介を見ると、最近、胸が痛い。
だが、今日はそんな刺激も乗り切って、しっかりとイベントをしたいと思っている。
サプライズな昼食。陽介は喜んでくれるだろうか?
わくわくドキドキしながら、二人で屋上に向かった。
朝は雨が降っていたが、都合良く昼に上がり、曇り空が広がっていた。
俺たちはブロックの片隅に座って、弁当を広げた。
もちろん陽介も自分の弁当を持っていたが、俺が持ってきたのはタッパーだ。
ふたを開けると、陽介の顔がぱあっと輝いた。
「肉じゃがだ!」
「陽介が、前に食べたときに好物だ、って聞いたから」
「サンキュー!”」
陽介の笑顔が、俺の心を締め付ける。まだまだだ。
俺は取皿に肉じゃがを盛り、容器のほうを陽介に差し出した。
「良いのか?」
「ああ、つゆとご飯が合うのも好きなんだよな?」
陽介は俺の言葉に目を丸くして、
「どうして知ってるんだ?」
という。そりゃそうだ。前回の肉じゃがのときに観察していたんだから。
うまいうまいを連発して、自分のご飯に汁をかけてがっついていた陽介を。
ストーカーだって俺の陽介知識には敵わないだろう。
俺は黙ってニコニコした。
気持ち悪がられるのが怖いから。
陽介はあまり深く追求しないで、再び肉じゃがをほおばってはうまいうまい、といった。
ではそろそろフィニッシュ。
「今日は、デザートもあるんだ」
「え?」
驚く陽介に、俺は、タッパーの下に別の袋に入ったタッパーを取り出した。
ちゃんと保冷剤が冷やしてくれていて、容器が冷たい。
ゆっくりと開けると、オレンジゼリーが出てきた。
もちろん、昨日の夜に仕込んだ。朝に菜々子にお裾分けしたが、とても喜んで食べてくれた。
もともと味には自信があったが、更に自信を持っておすすめできる。
「これも、おまえが作ったの?」
「ああ、」
といいながら、スプーンを探した。だが、何故か一本しか見当たらない。
「全部、おまえにやるよ」
と、スプーンと容器を差し出す。だが、
「全部って訳にはいかないだろ。もともとおまえの弁当なんだし」
「陽介のために作ってきたんだから、いいんだ」
「いや、それでもだな」
「いいんだって」
と、しばし押し問答。
急に、俺の頭の上に電球がぴかっと浮かんだ。
「じゃ、食べさせても、良い?」
「え?」
「だって、それしかもう方法がない」
俺は半ば強引に、ゼリーをすくって、
「あーん」
と言いながら陽介の口に持って行く。
「ちょ、おま、恥ずかしいだろ?」
陽介が顔を赤くして差し戻そうとするが、
「大丈夫、誰も見ていないから」
と俺は陽介の口にスプーンを近づける。
「ほら、早く食べないと落ちちゃう」
俺の誘いに、陽介は乗った。
俺はまんまと、陽介の口にゼリーを押し込んだ。
陽介は口の中に流れ込んできたゼリーをあっという間に飲み込んで、
「うめー!!」
と言った。俺は思わず嬉しくなって、
「良かった」
と言って笑った。
すると、陽介は、
「マジでうめえ、って。おまえも食ってみろよ」
と言うが早いか、俺の手からスプーンを取り上げ、
ゼリーを掬うと、お返しとばかりに、俺の口に押しつけてくる。
俺が断る理由もなく、口を開けてゼリーをもらう。
舌の上で、とろとろと溶け、オレンジの味が喉をあっという間に駆け抜けていった。
「間接キス?」
俺が言うと、陽介はとたんにアワアワとして、
「そんなん、男同士なんだから、関係ないだろ?」
とか顔を真っ赤にして怒鳴る。
その表情もみんな可愛いと思う俺は腐っていると思う。
「じゃ、残りはおまえが食ってくれ。そのために作ってきたんだ」
と言うと、陽介は、
「お、おう」
と言いながら、ゼリーをほおばった。
「今日、なんで、俺のために弁当作ってきてくれたんだ?」
二人ともおなかいっぱいの体で、屋上でくつろぐ。
「陽介の誕生日だから」
「え?何で知ってるんだ?」
当然陽介は驚く。今回は種明かしをしてもいいだろうか。
「だって、こないだ、原付の免許取っただろ?あのとき、発行するための書類書いてた時に見た」
「おまえ、すげえな」
陽介は単純に感心していた。
俺はホッとした。
どうやら、俺がことあるごとに陽介を観察し情報を得ている事に対して、陽介は不安や気持ち悪さを感じてはいないようだ。
逆に、それが俺を不安に思わせる。
本当に俺が陽介のすべてを知りたいと思ってる事を知られたら、
この関係はどうなるんだろう。
だから、これ以上はばれないようにする。
ただ、好意だけを、陽介が俺の特別であることを。
それがそっと、陽介を守ることになるように祈る。
遠くで午後の予鈴が鳴った。
陽介は立ち上がり、俺を振り向いて言った。
「俺、こんな風にお祝いされるの、初めてだ。すげえ嬉しいぜ。サンキュな、相棒!」
そう言うと、ニカッと笑って俺にウインクした。
俺はそれだけで、心不全になるかと思うほどに、胸の奥が痛くなる。
「おやすいご用だ」
とだけ、かろうじて言った。
俺と陽介は、連れだって、5時間目が始まる直前の教室に戻っていった。
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そうですか、この二人。
と言うか、無自覚な陽介とすでにかなりディープな愛に染まっている悠が
好きみたいです、私。
悠の愛が重くて、陽介が悲鳴をあげてしまうような鳴花が好きなんです。
まあ、背徳感も快感に感じてしまうようなうちの悠ですから、
この先、陽介は愛されて大変ね、という話です。
ゲームでは、6月22日は、りせちーの張り込みに、丸久豆腐店に行く日なので、
放課後にお祝いはできないだろうと思い、やるなら昼休みだ!と決行しました。
そして、ゴールデンのネタも少しだけ入りました。6月にバイクの話が出てくるので、
それで陽介の誕生日を知った悠、という設定を作りました。
よし。(笑)
と言うわけで。
陽介、誕生日、おめでとう!
悠に愛されちゃってください。
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