テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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今、夏に縹さんに預かってもらいたいコピー本の原稿をやっていますが、少し行き詰まったので、気分転換に別の話をアップします♪
短いですが、BL大丈夫な方のみ、「つづきはこちら」からどうぞ。
短いですが、BL大丈夫な方のみ、「つづきはこちら」からどうぞ。
「雨、だな」
「そうだな」
俺は恨めしそうに空をみあげる相棒の横顔を見つめていた。
元々晴れたら菜々子ちゃんと俺と悠で弁当作って出かける予定だった。だが、朝から雨が降り続き、菜々子ちゃんは小学校の友達から電話がかかってきて、悠の作った弁当を持って出かけたのだ。
つまり、夕方まで、相棒と二人で過ごすことになった。
俺のテンションはおかしなことになっていた。
そんなに時間があったら、いつもより長く…その…悠と…。
「うわあぁっ!!」
とてつもない羞恥が俺を襲う。
「どうした?陽介」
悠は当然心配するだろう。俺はあわてて
「な、何でもねえ」
と手を振った。すると、
「あ」
ガチャン!と音がして、俺は悠の手の上のお盆から麦茶のグラスを叩き落としてしまった。
「ごめん、悠」
俺はあわててガラスを拾おうとする。
「陽介、慌てないで」
と悠が声をかけてくれたのに。
「っつぅ…」
案の定、俺は右手の人差し指を軽く切ってしまった。
「大丈夫か?」
悠の顔が少し焦っているように見えて、何か痛さより嬉しさの方が大きいみたいだ。俺は大丈夫だと言おうとしたが、次の瞬間、もっと恥ずかしいことが起きた。
駆け寄ってきた悠は俺の右手を掴むと、傷口を探し、ガラスがついてないことを確かめると、そのまま口にくわえたのだ。
「ゆ、悠」
俺の顔、一気に温度が上がった。血の気が下から上がって、頭のてっぺんで沸騰する。
「恥ずかしいから、良いって」
悠は口に俺の指をくわえたまま、
「誰も見てないから、大丈夫」
とぬかした。
「そ、そうじゃなくて」
「嫌なのか?」
悠は哀しそうな顔をする。俺がその顔を見て、突っぱねることなどできないのを見透かされているから。だが。
「血、止まったみたいだな」
唐突に悠は口を離し、指先を見つめて言った。
「絆創膏、電話台の中の薬の缶にあるから」
そういうと、悠は俺から離れ、床の片付けを始めた。俺は間抜けにも、ぽかんと口を開け、悠がさっきまでくわえていた自分の人差し指を見ていた。
急に俺は全身の力がガクッと抜けた。
「陽介?」
悠があわてて駆け寄ってきた。
「わりい。大丈夫だ」
俺は力が抜けた原因を自覚した。
指先にあった悠の唇が離れるのが寂しかったのだ。
でも、そんなこと女々しくて言えやしない。
悠は俺の顔を覗き込んで、困った顔をした。
「もう少しだけ待って」
そういうと、ガラスの破片除去とこぼれた麦茶の後始末を、ものすごいスピードでこなし、絆創膏をとりだしてから俺のそばに戻った。
「指出して」
悠の声は優しく響いて、俺は思わずさっきの人差し指を差し出した。悠は慣れた手つきで俺の指に絆創膏を貼りながら、
「本当に、陽介は寂しがりだなあ」
と言った。
「はあっ?」
俺はぶっ飛んだ。どこをどうしたらそんなことになるんだろう。
「俺の唇が恋しくて、ぼーっとしてたんだよね?陽介?」
悠はにっこり笑う。だが、こいつのにっこりは底知れない。
「んなわけねえだろ!!」
と叫んでみたが、悠には通じない。
「ほら、今日は時間があるから、陽介をゆっくり抱きたいな」
飯食いたいとか、トイレ行きたいというような、大したことではないように、悠はその言葉を発した。
「悠っ?!」
あわあわしはじめる俺を面白そうに悠は見つめた。
「大丈夫。雨降ってるから、大きな声出しても」
「ちょっ…悠…待っ…て」
俺はなし崩しに悠にのしかかられ、抱きしめられた。降ってくるのは、悠の唇の雨。
堂島家のリビングなのに、とか、真っ昼間からとか、そもそも男同士とか、具にもつかない言い訳はもう、頭から吹っ飛んでいた。
雨の音が、体の感覚をぼんやりとさせて、俺は悠の熱さを受け止めた。
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本番?みたいな、マジなイチャイチャを書いて見ましたが、悠の容赦ない鬼畜な攻めや陽介の可愛い声などが書きたい!(爆)
と言うわけで、ありがちなネタで、しかもエロがぬるくてすみません。
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