テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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明日の朝8時には家を出ます。そして、12時過ぎには羽田空港にいると思います。
30日の冬コミに出現いたします。
西2ホール、くー26a[Y2]で、北海道のトドがどでんとおりますので、
かまっていただければ、あうあう言って喜びます。
つたない新刊、オフ本は出る約束をしましたが、
コピー本、「めりくり。」も無事、明日の夜、ホテルで製本予定です。(笑)
あと、今回のお土産は京都大文字飴本舗さんののど飴です。
買ってくださった方先着でお配りします。ささやかではございますが、どうぞもらってやってくださいませ。
コピー本のサンプルは、この後折りたたみますので、興味のある方はご覧ください。
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「冬休み、こっち来れるのか?相棒」
暮れも押し迫った十二月。ジュネスも歳末大売り出しで忙しく、陽介は受験生であるにも関わらず、冬休みは勉強することを条件にバイトのシフトを入れていた。休憩中に悠に電話するくらいは許してほしいと思う。
実質、この冬休みで追い込まないと、大学受験は一月から随時行われる。本命のA大は二月だが、その前に公立大学ではお馴染みのセンター試験がある。あと一か月ない。正直ギリギリなのだが、それでも相棒には会いたいと思う。
だが。
『陽介、勉強しろよ?楽勝な大学じゃないだろ?』
「はい、ごもっともでございマス…」
めちゃくちゃ正論の悠に対して、頭が上がらない陽介は、開き直るのももう何度目だろう。でも、悠は俺に会いたくないの?と思ってしまうところが、自分でも女々しいと思う。
「バイトはクリスマスイブまでって親父と約束してんだ。その代り、一浪までは許すってさ」
自嘲気味に陽介は電話に向かって話す。
『陽介は一緒に大学生になりたくないの?』
電話の向こうで、悠が眉をしかめるのが解る。
「そりゃなりたいに決まってんだろ。でも忙しいんだって、マジで」
『ふうん…陽介がジュネスに頼りにされてるのは解るけど、家の都合で陽介だけ浪人ってすごく寂しいんだけど』
「う…それを言われると…」
悠が電話口で一度溜息をついた。
『塾の冬期講習は?』
「おう、それは二十六日から三十一日と、四日から十日までびっしりだぜ」
陽介はまるで家庭教師のCMに出てくるアニメキャラのように自嘲気味に状況説明した。
『じゃあ、二十五日と正月三が日以外は全部勉強するんだな?』
悠は確認するように言った。
「おう、ちゃんとやるべきことはやるからさ」
陽介は自慢する少年のように胸を張る。悠がくすっと笑うのが聴こえた。
『じゃ、その空いてる日の予定、俺にください』
「はい?」
『合わせるから、陽介に』
陽介は首をかしげたが、悠は
『そっちにその日に帰るから』
とはっきり言った。
「ええっ???」
陽介は驚いた。絶対に会えないと思っていた。なのに、一番会いたい相手に会えるのだ。だが、
「おまえのほうの勉強は大丈夫なのか?」
一応お伺いを立ててみる。
『第一志望、A判定だから大丈夫』
「げっ…」
悠の答えに陽介は絶句した。
「T大の理Ⅲだろ?」
『そうだよ?』
陽介は膝から崩れ落ちそうになった。
『大丈夫か?陽介』
電話口で陽介が倒れそうになったのを感じたのだろう。悠が心配の声をあげる。
「いや、大丈夫。じゃ、会えるんだな?楽しみにしてるぜ、悠」
『うん、俺も』
そうやって電話を切って、陽介は溜息。
「出木杉くんか、悠」
人気アニメキャラにたとえても、ちっとも気は晴れない。会えるのは嬉しいのに。
「やべえ、勉強しないと」
一刻も早くバイトのシフトをあげてしまいたい気持ちになった。
陽介は早々に休憩を切り上げ、なるべく早く終われるように残りの仕事に入った。
一方。
「陽介…大丈夫か?」
電話が切れた後、悠は一人ぼっちで家のソファに座りこんだ。
「同じ大学には通わないけど、一緒に暮らしたいのに…受かる気が感じられない…」
悠にはささやかな野望があった。
陽介と一緒に大学を現役合格して、一緒に暮らす。同棲生活を夢見ていたのだ。まだ陽介には言っていないけど、一応仮押さえで部屋も押さえてある。悠の第一志望と陽介の第一志望の両方に近くて、六畳の各自の部屋とリビングダイニング、バストイレ付だ。つい先走ってしまったが、両親は高二の一年で成長した悠を根本的に信じて、息子の自由にさせてくれた。
「陽介くんだっけ?今度紹介してね?」
と母親に言われる始末。(きっと恋人だとは認識していないだろうが)
クリスマスプレゼントとして、部屋の合鍵を渡す用意もしていた。
「いくらなんでも、そこまでは考えてないよな、陽介は…やっぱ、はっきり前もって言っておいた方がよかったかな?…」
とにもかくにも、現役合格していただかないと、悠の野望は達成されない。悠は溜息をついた。
「どうしたもんかな」
十二月二十四日。
悠は八十稲羽行の電車に乗っていた。
トラブルらしいトラブルもなく、夕方には着くだろう。夏休み以来だが、冬なのでもう根雪があるかもしれない。昨年の冬はとてもいろいろなことがあって、ジェットコースターに乗っているような波乱万丈の季節だった。
今年は愛しい人と二人きりで過ごしたい、という悠にとっては当たり前で唯一無二の欲求を満たしたいと、こうして時間と距離を縮めようとしている。
陽介は今日がバイトの最終日だと言っていたから、その後陽介の部屋に押しかけてしまおうか。せっかくクリスマス一日の予定を開けてもらったし、二人きりで沖奈市で遊んでも良い。
陽介に会えたら、そんなことを話しながら計画を立てよう、と悠は漠然と考えていた。
だが。
『みなさまのジュネス、本日の夕方タイムセールは、いつもよりもお得感満載の品ぞろえ、目玉商品は、ローストチキンの半身が三百円ポッキリです!どうぞお買い求めくださいませ』
なぜか、悠はジュネスのエプロンをして、陽介の手伝いをしていた。
「悪い、悠!こっちの品出し頼む」
陽介の指示で、段ボールを運び、棚に並べるが、並べるそばから買われていく。悠はひたすら陽介をサポートし、嵐のような時間が過ぎて行った。
『まもなく、本日の営業を終了させていただきます。明日もまた、来て、見て、触れてください♪エブリディヤングライフジュ・ネ・ス』
店内放送が、閉店を告げる。夜九時まで休憩も入れずに五時間以上陽介を手伝ったことになる。
「ふう…」
思わず息を整える悠に、陽介は頭を下げる。
「悪い、悠。ホント助かったぜ」
悠は微笑んだ。
「別に、何でもないよ」
「バイト代弾むから」
「気にしないで、陽介。俺が早く着いただけだから」
悠の言葉に、陽介は
「いやそれじゃ、俺の気が済まないから」
と譲らない。悠は、本当に金は要らなかった。陽介と一緒にいたいだけなのだから。だから、二人でパーティーみたいなことができたら、楽しいか、と思う。
「じゃ、それで、ケーキとチキン買ってくれる?陽介の部屋でクリスマスしよう」
と言った。陽介は目を輝かせるが、
「堂島さんの家に泊まるんじゃないのか?」
と尋ねる。悠はにこっと笑って、
「正月に帰ることは言ってあるよ。三が日はここにいる。だけど、今日から明日のことは誰にも言っていない。」
「なんで?」
陽介は首をかしげる。いつもは細やかな心遣いで相手の心を読むくせに、ここまで説明しても解らない陽介の鈍さは感動するが、今は。
「陽介と二人きりで過ごしたいから」
そう告げたなら陽介の顔が途端に赤く染まる。
「良いだろ?」
「よ、よーし、泊めてやろうじゃないか」
うろたえながらも陽介は威張った。そんな陽介も可愛くて、悠は抱きしめたくなるのを必死に我慢した。
「惣菜のチキン、余ってるかな?」
「タイムセール以外のなら多分あると思うぜ」
「じゃ、そういう事で」
エプロンを外しながら、陽介がグーを突き出す。悠はそのグーに自分のグーをタッチさせた。
「楽しい時間にしよう」
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まあ、こんな感じで陽介の家に悠が押し掛けて、Hします。(爆)
興味がございましたら、よろしくお願いいたします。
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