テレビアニメペルソナ4第12話「It’s Not Empty At All」を見て、悠と陽介に腐ってしまいました。そんなネタでお送りします。BL要素がありますので、お嫌な方は入室しないでくださいね。
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今、台風情報を見ながら出発準備しております。
大丈夫かな?行けるよね?無事に当日スペースにいたら、「よく来たね」と褒めてください。(殴)
飛行機がねえ、こっちこないと、東京行飛ばないもんねえ。
で、スパーク新刊の「金色の時間」を置いておきます。
これはオフセット新刊の合同誌、「近距離恋愛」の私の書いたSSの続きになっております。
でももちろん、それだけでも読めます。
そして、やっぱり、年齢制限あります。(爆)
そして、プチ主花イベントのペーパーラリーにも参加しております。
うちのペーパーはA4サイズ2つ折り、ひそかに短編を載せております。
ペーパーだけでも持って行ってオッケーですんで、お声かけください。
そして、主花本、たくさん買いたい!!!(主目的)
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金色の時間
arisa
甘い時間はいつまでも続かないのは解っている。それでも時間を見つけては愛し合う。それが自分たちのスタイルで、自分たちで決めたから。
飽きるまで抱き合った次の朝。
「起きなきゃな」
「腰が重いぜ…」
「悪い、陽介」
「謝んなよ、合意の上なんだから」
「そうなんだけどさ」
悠は申し訳なさそうに陽介を見つめる。
「もう少し陽介は寝てて良いよ。朝飯ができるまでさ」
「うー」
陽介は唸りながらも、あと一時間くらい休んでおくのは大事かもしれないと思った。
「悪い、じゃ、そうさせてもらうわ」
素直に再び横になる。
「何食べたい?」
悠は陽介に尋ねる。
「何でも良いけど、あんま手間かけんなよ?」
「了解」
悠は優しく微笑む。
陽介は悠の微笑みを微笑みで返した。
悠は陽介の笑みに誘われるように、陽介に軽く触れるだけのキスをして、ベッドから離れた。後には真っ赤な顔の陽介が残された。
「まったく、天然たらし」
陽介はひとり言。悠の動作やセリフが一々たまらなくドキドキを誘う。男相手におかしいと思うが、どうしようもなく乙女のようにときめく。
「かなわないぜ、まったく」
体は横にしてるから休まっているが、心はちっとも休まらない。
いつも悠だけが余裕たっぷりで、こっちはやられ放題だな、と思ってしまう。
ずるい、と思ってしまうのは、やっぱり悠にかなわないと思っているからなのだろうか?
悠のことは大好きで、一緒に歩いていきたいと心底思う相手だ。だけど、それだけで良いのか?と考えたりもする。
自分が悠に惚れられるだけの資質を持っているのか?と考える。
正直、自分に自信がない。
だからなのだろう、この気持ちは。
いつでも、簡単に終わってしまう可能性はある。
それほど、男同士の関係が難しいことは解っている。
だから、悠にふさわしい男になりたい、と思った。
陽介は勢いをつけて起き上がる。
「いててて」
やっぱり腰はちょっと痛い。だが、ちょっと無理をしてでも起き上がって、悠に心配をかけないようにしたい。
陽介は動かない体を半ば無理やり動かして着替えを済ませ、リビングに現れる。
「大丈夫なのか?陽介」
思ったより早く起きてきた陽介に、悠は声をかけるが、陽介はニッと笑って
「心配しすぎだって、悠」
と答えて見せた。悠は心配そうな表情を崩さない。
「ごめん、陽介」
と思わず口にする。
「いいんだって、あんま俺を甘やかすなよ、悠」
陽介はそんな悠の背中をバシっと叩きながら、元気よくリアクションをした。
「そっか?なら、ごはんにしよっか」
悠は用意していたごはんと味噌汁、鮭の塩焼き、卵焼き、ホウレンソウの胡麻和えを次々にテーブルに並べた。
「今朝は栗ごはんだよ」
「マジで?朝から豪華だな」
二人は久々に一緒に朝食を食べた。
「多分、今日からまた、うちの大学祭まで、研究室の手伝いになると思うから、泊まりがあると思うけど、なるべく帰るようにするから」
と悠は言った。
「解ってるって。大丈夫だからな」
と陽介は言った。
「解ってても、寂しいときは寂しいだろ」
悠は栗を放り込むように食べながら、陽介に言う。
陽介は顔を赤らめた。
「そんなこと…」
「あるだろ?」
悠は畳み掛けるように言う。陽介がためらっていると、
「俺は、寂しいから」
「は?」
「俺が寂しいから、帰ってくる」
悠の言葉は、陽介の心をほぐすように沁みた。そして、自分だからぶっちゃけて『寂しい』と言ってくれる悠のことを、陽介は惚れ直すほどに嬉しく思った。
「解った。俺の方はしばらく忙しくないから、晩飯作って待ってるからな」
陽介がゆるんだ顔をして悠に言うと、悠は
「嬉しい」
と一言言って笑った。
笑顔に見とれる陽介に、
「冷めるから、早く食べよう」
と促すと、陽介はあわてて
「お、おう」
と返事をするや否や、ごはんを掻き込んでむせる。
「ごほっ…」
「ほら、陽介」
いつの間にか悠が陽介に水を用意していて、陽介はグラスの水を煽った。のどを鳴らして一気にすべてを飲み干すと、はあっと落ち着くように溜息をつく。
「悪ぃ、悠」
「どういたしまして」
悠の笑みは崩れない。ほっとする笑み。
「せっかくの栗ごはんだし、ゆっくり味わって」
「そうだな、悪ぃ」
「謝らないで、陽介」
「うん、でも悪ぃ」
「ほら」
「あ、…はは」
「はははっ」
二人は幸せに笑う。
そろそろ出かけなければならない時間になっていたが、この瞬間を離したくないと悠は思った。
昨晩、あんなに抱きしめたのに、まだ、足りない、と思っている自分がいる。
だが、昨日やらなかった分、プレゼミの仕事はたまっている。大学祭までにレポートと一緒にパワーポイントを完成させなければならないのも解っていた。
「陽介、今日の予定は?」
「講義はないぜ。商学部の決算を作らなきゃ、だけどな」
「そっか…」
と言いながら、まだ栗ごはんをほおばっている陽介に近づく。
「どうした?悠」
「よくばりだな、俺は」
自嘲気味に言いながら、陽介の頬にキスをする。
「は?」
頬にキスされたくらいでもすぐに真っ赤になる陽介はとてつもなく可愛い。本当は今すぐにでもまた押し倒してしまいたい。だが、これはケジメ。
「俺の方の大学祭が終わったら、また、昨夜みたいに抱きしめさせてくれる?」
悠はまっすぐに陽介の目を見て、真顔で言った。悠の視線の熱さを感じ、悠の言い方が切羽詰っているように感じた陽介は、昨夜の熱い悠を思い出して、身体がゾクゾクと震える。
「少しは自重してくれると助かるけどな。今だって、俺の体はガタガタだ」
陽介はそれを隠すように大きな声で悠に言いながら、ひとさし指を悠の顔の前に突き出す。
悠は笑う。
「解った、じゃあ行ってくる」
「いってらっしゃい」
悠の大学の大学祭の日が来た。
文京区にあるキャンパスは、陽介の大学とは違って、祭なのに学術系の発表もあるせいか落ち着いているようにも見える。だが、すでにあちこちから屋台のいい匂いや、音楽が聴こえてきて、祭りムードは満点だ。
「悠!」
「来てくれたんだな、陽介」
結局、あれから五日間、悠は大学にほぼ泊まり込んでいた。一度、昼間に戻ってきたようだが、風呂に入って着替えて、さらに着替えを持って出かけていたようだ。会えない間、陽介は寂しいと思いながらも大丈夫だと自分に言い聞かせて、この一週間を過ごした。
五日ぶりに陽介を出迎えてくれた悠は白衣姿で、陽介は初めて見たその姿に、思わず見とれてしまう。
「大丈夫か?体」
陽介の心配に悠は笑って言った。
「昨日はほぼ完徹。ごめんな、ちっとも帰れなくて。だけど、今日の方が時間あるんだ。一緒に回ろう」
「いや、だめだろ、どっかで昼寝しろよ」
陽介は悠の様子が本当に疲れているように見えたので、休んでほしい、と心から思って言ったのだが、
「じゃあ、陽介、来てくれる?」
「は?」
悠に腕を取られ、引っ張られて連れてこられたところは、悠の所属するプレゼミの発表会の控え室。
「発表は一時からなんだ。だから、その一時間前まで、寝ても良い?」
「ああ、で、何で俺はここに連れてこられたんだ?」
「枕」
しばしの沈黙。
「はあっ?」
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てな感じで続きます。Hは自宅で。(爆)
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